シナイの王国

演劇部顧問ナカムラのあれこれ

脚本以前

さていよいよ脚本について考えをまとめないとならない。
以前、「甲府昭和高校の演劇について」という題で話せ、という依頼を受け、一日でまとめたが、その後なかったことにしてくれ、と言われメモだけ残ったものがある。箇条書きだが、いくつか書き写す。
甲府昭和高校 演劇部の方法
Ⅰ 基本的な態度
① 演技
二重、含み、批評的、客観的であること、一方的に感情的でないこと、適度に情緒的であること、演技は役柄、考え、思想、感情の表現ではないこと、まっすぐではっきりした発声、あいまいさは声以外の部分で表現する、声に頼らない演技、声で表現されるものは少ない、同じく台詞に頼らない、立ち姿美しく、きびきび歩く、
② 裏方
単純であること、手間を省くこと、効果的であること、コストと効果との兼ね合い。
稽古前にプランニングを終えること、図面や文章、表で受け渡しができること、図面にできないものは効果がない。
照明 地明かりを美しく!光の方向を考える、コンバージョンフィルターを使う。
音響 統一感、意図が明確であること、作り物より生音。
美術 シンプル 搬出入、持ち運び、セッティングまで考えて作成。美術は説明であってはならない。
③ 稽古
ランニングは欠かさない。立ち姿美しく、心肺機能の向上、
発声は通る声を、喉を痛めない発声、
読解力、劇の解釈、役柄の理解にとどまらない、劇のスタイルの理解を、
完成イメージを共有する。
この項続く