シナイの王国

演劇部顧問ナカムラのあれこれ

遠く遠く

サマーフェスティバルに出す芝居は、キャスト14人、素舞台、チェロ演奏、独唱、合唱入り。題名は『放課後の旅その他の旅』。チャールズ・ボーモントの『夜の旅その他の旅』のもじり。「放課後」ですでに舞台が限られているような印象を受けると思います。旅に行って帰ってくる話です。
自分で現代口語青春群像不条理劇と呼んでいますが、まあ冗談ですが、山梨オープンでやった芝居と同じ方向です。人数が多いうちにこういうタイプをもう少しやってみたいと思います。
遠くへ出かけて帰ってくる、というただそれだけの筋ですが、さあ遠くと言ってもいろいろあるので、今思案中です。なにしろ歯みがきをしていても遠くへ来てしまったような感じになることもあります。わたしだけではないと思います。
チャールズ・ボーモントの『夜の旅』はジャズバンドの話でした。ちょっと音楽を使ってみようかなと思いますが、いわゆる筋の進行に組み入れられるミュージカル的な使い方でなく、心理表現というか劇伴的な使い方でなく、もう少し工夫した音楽の見せ方を思案中です。
あと、舞台が広く、とりわけ奥行きがとても広いので、走り回りたいと思います。お楽しみに。