シナイの王国

演劇部顧問ナカムラのあれこれ

日誌

新チームでの稽古。日誌をみると、
今日は声を掛け合って、時間までに発声が終わった、
とある。放課後清掃を終えて、着替え、ランニング、
ストレッチ、体操、筋トレ(月、水、金)、発声、という
メニューだが、これを一時間くらいで終わらせたい。
もうちょっと早くしよう、と言ったら、
月曜日の日誌にそう書いてあった。
声を掛け合って、というところに感激する。

翻って顧問の方は、今日もやらかした。
空き時間、職員室で仕事をしていると、グラウンドの方から
明らかにボールが車にぶつかった音がする。だれかが窓から
外をのぞいているので、見ると生徒がボールを取りに来ている。
何にぶつけた?と訊く教員。おれの車を指さす生徒。
教科担任に報告しておけ、と何か大事のようになったので、
いいじゃないですか、お金で済むことなら、
と、明るく言ってみた。
和やかな午後のひととき、ウィットに富む会話。
静まる室内。仕事に戻る人々。
冗談を解さない人は始末に悪い。