シナイの王国

演劇部顧問ナカムラのあれこれ

モノ作り

いろいろあった学園祭も終わった。
垂れ幕の振り落とし装置は無事垂れ幕を落とし、
紙吹雪も舞った。

ただ、だんだんモノが作れなくなっているようで、
貼り合わせる、吊す、立てる、できないできない。
40人で3時間やっていた作業が、担任の先生、40代、男性、田舎育ちが
加わったらあっという間に出来上がった。
しかし別のクラスでは、担任の先生、30代、男性、町場の育ちが
天井にモノを吊すのに机に椅子を乗せて上がろうとしている。
脚立という文明の利器があるのだ。
大人もモノを作れない。

自分が担任だったときはもう5年前だ。今と同じ生徒会の仕事だったので、
クラス展示にはぜんぜん顔を出さず、クラスの生徒には、みんなが帰った後
見たよ、と言っておいたがあれは嘘だ。見ていない。当日も演劇部があるので
見ていない。片付けも演劇部があるので見ていない。
そうかそのころは演劇部優先だったのだ。
それでもなんとか作っていた。図面と道具さえそろえれば何とかなる。
今できないのは先に図面を書く、道具と材料をそろえる、という準備ができないからだ。

さて演劇部だが、1年生5人をモノ作りの達人に仕込もうか。