シナイの王国

演劇部顧問ナカムラのあれこれ

言いたいこと

だいたい嫌いなものは思わせぶりと捨てぜりふである。特に捨てぜりふ。自分は言わない。言われた捨てぜりふは少なくとも10年は記憶し、言った人には心を開かないようにする。
人を操ろうとする、というかコントロールしよう、自分の好む方向に仕向けよう、とかどうも教員にはそういう人がいるが、あれは自分の益になるようにというより根っから操ることが好きであるようだ。たくらみの現れたときの醜さといったら。
何かあることを気づかせよう、思わせぶりは結局人をコントロールしたいという欲求から来ることだ。どうもそうする必要があるというよりそんなふうにするのが好きみたい。

じゃ作る芝居がはっきりしているかというとそうでもない。言いたいことがわからないとよくいわれる。芝居はあれは言いたいことがあってやっているわけではない。やりたいことは山ほどあるが言いたいことはあまりない。やりたいことのために言いたいことが必要ならいくらでも作る。