シナイの王国

演劇部顧問ナカムラのあれこれ

体育館

やはり体育館でやる勇気はない。基本的にわざわざ足を運んでくれる人を増やそう、という努力は精一杯するが、そこにいなければいけないと言われてしぶしぶいる人の面倒まで見ようとは思わない。学園祭は立派なホールでおこなうが、合唱のための反響版は降りているし、経費節減のためリハーサルの時間は取っていない。なによりキャパは2000人だ。もちろん全校生徒、保護者、教員で1000人弱しか入っていないが、開祭式で盛り上がり、合唱コンクールで自分の出番があって、結果発表までしばらく演劇をお楽しみください、ほんの一時間。これはあまりにもきついので遠慮しています。
そのかわりホールの翌日、大研修室にセットを組み照明を吊り、客席を設置して公演をしているわけですが、なんとか観客150人まで来ました。来年は200人を目指そう。
どうも演劇というと体育館ステージという印象が強いらしく、ステージでやった方がという親切心から来た言葉もいただくわけですが、体育館はあれはステージと言っても式典用だ。稽古にも決して向いていない。
体育館公演はできる演劇部とできない演劇部があるようで、できるところの力は認めるが、それがすべてでもないだろう。体育館でできる芝居をやることで失うものもあるわけで、あたいのとこはやりません。