シナイの王国

演劇部顧問ナカムラのあれこれ

グランドホテル

今度の脚本「ある日、忘れものをとりに」もそうだけど、たくさんの人物を登場させる劇だと、人がよく出入りする場所をひとつ設定し、入れ替わり立ち替わり現れるようにすると作りやすい。グランドホテル形式、よしもと新喜劇方式である。
せっかく出るのだから、まあ長い短いはあるけれど、生徒1、とかはかわいそうで、いわゆる「ガヤ」は作らないようにしている。場所は一定、時間も一定、ただ、こうなるとひとつのストーリーにはまとまらない。物語というより「アラベスク」ということになる。エピソードの積み重ねである。うまくピースとしてはまらないとこの人たち何をしたいの?ということになりそうだ。

「前夜祭」は生徒会室、「クレタ島の冒険」は生徒相談室、今度の「ある日、忘れものをとりに」は保健室。全部学校。いきなり出てきてみんなそれらしく見えるのはやはり高校生か。らしく見えるのに腐心するのは好きではないので。ただ今度は先生とか猫とか亀とか、高校生以外も出てきます。