シナイの王国

演劇部顧問ナカムラのあれこれ

センス

なるべく詩的な表現を避ける。
台詞はまず短いこと、平易な言葉で、理屈っぽくなく、小難しいこと言わず、立派なこと言わず、無理に悪ぶることもせず、反省せず、こじゃれたこと言わず、含蓄はなく、できたら身も蓋もなく、深みもない台詞を書きたい。
できたらある種の方々から非難ごうごう、浅薄な芝居であると言われるように表面をつるつるなでていき、深層には決して至らない。
人物は関係を結べず、理解し合えず、くいちがう。
人の悪さだけが浮き立つような。
できればセンスがあるなどと言われないように。

そう目論むのだがいつも失敗してほめられたりするのだ。