シナイの王国

演劇部顧問ナカムラのあれこれ

同好の士

自分ではリアリズムの本流だと思っている。ほんとですって。

以前、創作脚本について次のように書いた。

  演技は…役柄の表現・思想の表現・ストーリーの表現・感情の表現
  そのどれでもなく、存在の表現・関係の表現である。
  
  ナマの人間存在を舞台に乗せる。
  何かのフィルターを通した人物の造形や設定でなく、公平な目で描く。
  
  演劇は、役柄の表現・思想の表現・ストーリーの表現・感情の表現
  ではなく、存在の表現である。存在は関係性によって現れる。演劇は関係性の表現でもある。

なるべくこういうことを心がけているのだが、これはどこかから聞きかじって受け売りをしているわけではなく、長いことかかってここへ行き着いたのだ。

で以前にこういうことも書いている。

  大げさな身振り、台詞回しがなく、すべてに抑制がきいていること。
  なにかのフィルターを通した人物の造形や設定でなく、できるだけ公平な目をもっていること。
  言葉、台詞が説明的でなく、すべてを言い尽くそうとしないこと。
  感情や気持ちの表現でなくナマの人間の存在を舞台にのせようとしていること。

全国にこういうことを目指して、成果をあげている顧問がいて、というか勝手にそう思って、ひそかに同好の士と呼んでいる。
もちろんこちらが勝手に呼んでいるだけだ。しかしこの際だ、派閥を作りませんか。
名称は何にしようか。白樺派、みたいなの。これはもうこの一派の最大の成果は、間違いなく2000年全国大会最優秀賞曽我部マコト作「ホット・チョコレート」だろう。そうするとやはり川之江派という名前はどうか。いや1998年の「白の揺れる場所」が早いか。いやそれなら98年1月の関東大会に「午後のホリゾント」が出ている、とか、だいたい自分の観ていないものも多いだろう、とか難しくなります。
しかしこのあたり、お名前を挙げて失礼ですが、曽我部先生、古田先生、大庭先生、末席を汚していいならわたくしナカムラ、同年代?勝手にいろいろ決めつけてご不快ならそうおっしゃってください。
あと山形の近藤先生、お仲間だと思っています。UPしようか迷う文章だな。