シナイの王国

演劇部顧問ナカムラのあれこれ

好きとか

県大会で終わった「好きとか、そういうことじゃなく」は、人数不足で廃部になりそうな部活動をなんとか存続させようとする高校生が友達を誘ってそれぞれの部活に名前だけ登録して、見かけは部に人がいそうに装っている、という設定だ。
ところが活動の実質がないと廃部にする、と職員会議で決まり、名前だけ貸したはずが試合や大会にでなくてはならなくなる、という展開にした。
登りたくもない山に登らなくてはならなくなる、百人一首を覚えなくてはならなくなる、新聞の記事を書かなくてはならなくなる、など。

誰が何と言おうとこれだけは続けたい、という止むに止まれぬ情熱、というのを熱く描かないで、他人から見るとはた迷惑だ、という側面を描こうとした。

設定はちゃんとできていた。ほんとうにめずらしくちゃんとしていた。

ただ、うちの劇、「全校ワックス」とか、「靴下スケート」を観ていただいた方、お分かりと思うが、いわゆる演出なり、作劇なり、あまり分かりやすくない、というか説明がない。あと、致命的なことに分かりやすくない、という自覚がない。

いまごろ反省しても遅いのだが、題材と手法が合っていなかったかもしれない。

ご覧になった方、ぜひご意見をください。

新入生が観てどう思うか。または新入生歓迎公演らしくどう明るく作りかえるか。