シナイの王国

演劇部顧問ナカムラのあれこれ

高校演劇

レジュメ作成中です。

高校演劇について、
「高校演劇」はある、とか、「高校演劇」はない、とか、
議論があります。むしろ高校演劇初めてという人が妙に高校演劇であることを
意識するような傾向にあるようです。

たしかに高校演劇が何をどう演じてもいい、という観点から、「高校演劇」はない、
と言ってもいいと思います。高校生が高校生を演じるから高校演劇、というわけではなく、
高校生が、現代の高校生の問題意識で演じるから高校演劇でもない。
自分とこは高校生か近い年齢しかやらないことが多いのですが、
これはいちばん得意なものと思ってやっているので、おばあさん向きの俳優がいれば
おばあさんがでてくることもやぶさかではない。
そういう意味では高校生だから、ということで演目をしばることもない、
と思います。

ただ、どうしてもこれは高校演劇ならでは、高校演劇の
特殊性と言われてもしかたない、と思うことはいくつかあります。

まず、劇場。山梨県の地区大会のキャパは500,県大会は700。これは
全国的にみてどうなんでしょう。少ない方でしょうか。全国大会では
1500で、会場が狭くて、なんて途方もない話があります。
キャパ1500で演劇をするのが高校演劇です。
ライト級大会があっていいと思います。

それから60分という時間。同じ劇場で一日に6本も7本も芝居があるのは
世界的にみて日本の高校演劇だけではないでしょうか。
高校演劇とは上演時間60分であり、
高校演劇とは幕間15分です。

あと、
高校演劇とは年間の経費8万5千円(遠征費別・トラックレンタル代別)であり、
高校演劇とは照明共通仕込み、単サス各校5本まで、です。

えーと、こういう散文的な思考をすることが多いです。