シナイの王国

演劇部顧問ナカムラのあれこれ

世界の秘密

ノートの1ページに一言「世界の秘密が分かった」。これがどういうことか、何で書き残したか自分のことながらさっぱり分からない。これは台詞だろうか。台詞でなかったら、つまり本気でこう思ったのならあきらかにおかしい。あと3年ほど後のはずだからである。予定では。
自分の書いたメモに縛られるようだが「世界の秘密」は次の脚本に使わないとならないような気がしてきた。しかしどこで使えばよいだろう。「世界の秘密」と次の話はまるで関係がない。と、思ってじっと「世界の秘密が分かった」と書いてあるノートの1ページを見ているのだが、ごくごく当たり前のことに気づいた。「世界の秘密」と関係がない劇などこの世には存在しないということだ。それからもうひとつ、ごくごくと書いたが何か飲んでいるわけではない。

次の脚本は冒険についての授業の話であり、授業中にする冒険の話である。それと世界の秘密。いまほしいのは物語るための声と話法。いままで長い台詞の稽古をしてこなかったので。