これはもう大の苦手で普段から音楽を聴く習慣がない。音楽を好きでないといけないのではないかと若気の至りでレコードなど買ってみたりしたが、なるほどそれぞれすばらしく、いいなあとは思うのだが長続きしない。また聴こうという気にならないのだ。
クラシックを愛好する人になろう、と思ってショパンの練習曲など買ってみた。ここのポイントは、クラシック音楽を愛好しよう、とか好きになろう、とかでなく、クラシックを愛好する人になろう、というから始末に悪い。ポリーニとホロヴィッツとアルゲリッチを買った。どれもすばらしい。問題はどれがどれか分からないことだ。それどころか何度聞いても曲の区別さえおぼつかない。
芝居の音楽は60分のうち最初と最後に決めているし、ここ3年ばかり同じCDから、ということにしている。3年前はナタリー・コール、一昨年はカーペンターズ、去年はゴーイングアンダーグラウンド、今年はとうとう一曲だ。ワーグナーのタンホイザー、バーンスタインのマーチ名曲集ボストン交響楽団です。音源表を書くのが非常に楽です。
基本はコントラプンクトで、なるべく劇の雰囲気とそぐわないものにする。外す。この兼ね合いがやっかいだ。