シナイの王国

演劇部顧問ナカムラのあれこれ

渡辺源四郎商店「ショウジさんの息子」

すばらしかった。

感動した。その個人的な理由だけあげると、
ショウジさん役の宮越さんが私の父親に似ていたこと、
自分も遅い子どもであり、このまま老いた両親とともに生きるのかと思ったことがあること、
その両親を母親、三年後に父親と亡くしたこと、
などだ。

その舞台の結構の整っていること、志の高いこと。
当然先は読めるわけだが、これはもうあえて先の読める展開を作っていて、
だれもがその思いを共有しながら舞台の二人を注視する。
客席から嗚咽まで聞こえてきた。
主演の二人のすばらしい演技。脚本の設定=主題=問題の明確なこと、すぐれていること。