シナイの王国

演劇部顧問ナカムラのあれこれ

実名を思いとどまる

・濱砂先生、若林先生がお亡くなりになったことを、山梨のM先生に知らせる。先生は深く悲しまれたようだった。お亡くなりになった先生方と同じ年代であり、長く高校演劇にかかわった方々であるので悲しみも一入だろう。ちょうど自分が県や関東に顔を出し始めたころに運営に当たっていたり上演されていた先輩方の年代だ。声をかけていただいたこと、褒めていただいたことはいくらでもある。ふしぎとダメ出しやお叱りはなかった。この年代の特質かなあ。
・お知らせの返信の返信にそういえばご無沙汰をしていると思い、じぶんの近況を書いてちょっとぞっとした。他人ごとではない。じぶんも老いに向かっている。じぶんと同年代の高校演劇を通じて知り合った方々の顔も次々浮かんでくる。あと十何年か二十何年かわからないが、じぶんも間違いなくM先生の悲しみを実感することがあるはずだ。だいたい真っ先にじぶんだったりするかもしれない。
 ・あまり言われたことがないけれど、どこかじぶんのつくるものは死が身近にあることがベースになっている。「小さな死」というと別な意味になってしまうのでよい言い方が見つからないが、そこかしこ死のメタファを見つけてしまう人に親しみを感じる。
・これからはじぶんが死に近づいていることを意識しながら毎日を送るんだなあと今日つくづく感じた。これは格別嫌なことではない。志賀直哉か。
・嫌なのはこれからはじぶんの好きな人の死に出会うことだろう。おれが好きな人たち、先に死なないでね。
・ここでうっかり特に○○先生、と実名を書こうとして思いとどまった。特に○○先生、死なないでね。

アルデンテ

・うちの年寄り(妻の母)は94歳。昨日妻はPTAの学年部会で遅くなったのだが、帰ってきて義母、「モンペはいたかい?」一日テレビを見ているのでなんでも知っている。マスメディアで見聞きしたことをもとに話しており、こちらは経験したことをもとに話しているのでときどき食い違う。世間では逆なんじゃないか。
・テレビで吉田のうどんの紹介を見て食べたがっている。いちど甲府で食べたら堅くてまずいと言って残したので、そのことを言うと本場は違うはずだ、中村さん(おれおれおれのこと)は地元びいきだから甲府のうどん(まずいと言ったやつ)もかわらないと言うだけだ、吉田まで食べに行きたい、ということでした。ああ出かけたかったんだ。
・となりにセブンイレブンがあったころは毎日出かけて買い物していた。売り上げが悪くて撤退したので出かけるところがなくなってしまった。こないだおれがそばにいるのを気づかずにけっこうでかい声で、ああなんか買いたい、と言っていた。
・新しもの好きだが、パスタのアルデンテだけはダメ。おれがつくるパスタは食べない。

チョコレート

・3年生の授業がなくなって週に何日か家にいる生活です。奥さんが見かねて、運動不足です、歩いてイオンまで行ってきなさいと言うのでまあイオンモール甲府昭和まで歩いて15分くらいだからそれくらいはと行く気になった。タブレットでもパソコンでも持って暇つぶししてくれば?なるほど。イオンならスタバは落ち着かないから、サンマルクにしたら、ついでにチョコクロ買ってきて、三つ、それが今年のバレンタインです、だそうなので今年ももらえてよかったです。
・ただチョコクロのことをすっかり忘れて勤めの帰りにトップスのチョコレートケーキを買ってきました。
チョコクロとトップスは当然のことながらうちの奥さんの好物です。

お祭りについて

・ブタクサが来ました。パブロン鼻炎カプセルの出番です。
・外部指導員をしている甲陵高校が生徒創作で関東大会出場を決めました。
・神輿の接待というどうでもいい仕事で県大会が観られないところでしたが、大雨で前日の準備ができないので神輿が出ない事態になり、甲陵だけ観に行きました。遅れてお祭りに戻るもやきそば豚汁は売り切れ。片付けだけ参加。
・生徒創作はドラマターグとして参加。全部生徒が書きました。アイデア出しとダメ出しに参加。
・関東大会はすでに上演順が決まっているらしく,1月13日だそうで、土日かと思ったら成人の日で、地区の役員(回り持ち)でどんど焼きの日。奥さんがわたしがやっとこうかと言ってくれましたが、ややこしい役割もあり昼には戻ってくることになりそう。朝一なら観られるか。顧問研修会には参ります。
・数十軒を回ってお札を配って寄付を募るそうで、見ず知らずの人が訪ねてきてお金を集める、という今の時代大丈夫かという行事。
・ちなみに祭りもどんど焼きも子どもの頃一度も参加したことがない。なんの思い入れもない。ついでに言うとラジオ体操も参加してない。起きられなかったから。このことを同僚に言ったらそれは非国民ですねと言われましたが、田舎ってそんなものです。
・店屋の子だから町内ではそこそこ知られていて、なぜなら店に出てるから。酒屋なので角打ちもやっていて、7,8歳の子どもが一升瓶開けて酒をつぐと酔っ払いが喜ぶんだ、これが。だから7歳から表面張力を理解していたのと同時に、アル中も目の当たりに、というより馴染みがあった。あと、盆暮れの掛け取りもやってまして、子どもが行くと払いがよいらしい。あの狸がもっている大福帳みたいなのに付けが書いてある。
・母の葬式には村中のアル中が集まった。みんな酒をやめろというのに母だけは勧めたから。おかげで大学まで行かせてくれてありがたい。
どんど焼きだが、出たことがないのでどうすればよいか、町の識者、年寄りに聞かないと。
・とか言ってる間に甲陵の反省会に参加。上演はどんど焼きの日の朝一で、会場の横浜からすぐ帰ればどんど焼きの準備に間に合うことが判明。

ルミちゃんとアエナ

今はなくなって学童と住宅になっているが、近所にコンクリート工場があって、タイの人が働いていた。工場は今は倒産して、タイの人たちもどこに行ったか分からない。うちは商売をやっていて、タイの人がよく買い物に来た。コンビニよりうちのような商店が買い物をしやすいらしい。ぼくの両親とはやけにうまがあったらしく、商人だから愛想もよく、数人いたタイの人たちも遊びに行くからタクシー呼んでくれ、とか、給料日まで勘定を待ってくれ、とか甘えてきたり、大雪の日に会社の重機を持ち出して雪かきをしてくれたり、タイの野菜をくれたり、仲良くやっていた。
会社のパートに通称ルミちゃんというタイ人がいて、旦那は日本人なので永住権がある。ただルミちゃんはタイに娘を残してきた。娘は前の亭主の子どもである。18歳、典型的なタイ美人だ。ルミちゃんやっぱり娘が恋しいらしく、日本に来させたくて仕方がない。ところが娘は90日の観光ビザで来るしかない。なんとか娘と日本で暮らすいい手はないものか。ある。簡単だ。自分と同じ方法を使えばいいのだ。
白羽の矢が立った。おれおれ。おれが的。
ルミちゃんと娘、アエナの猛攻撃が始まった。そのころ母が亡くなり、父は入院して一人暮らしだったので、まず夕飯のおかずが届けられた。ところが何でもおいしくいただくあたいが唯一苦手なものがある。タイ料理だ。まずパクチー。それからあのすっぱからいあの味が苦手。ルミちゃんの料理はすべてすっぱからく、すべてパクチーが使ってある。食べた振りをして全部捨て、タッパーを返すのだが、そのうち目の前で食べないと帰らないようになった。
次は日本語教えて攻撃。18歳美人。休みのたびにアエナがやってくる。ルミちゃんがおかず持ってくる。ルミちゃんもいろいろあるらしく夜中に顔を腫らして泣きながら訪ねてきたりする。
その後、コンクリート工場が倒産したり、おれが結婚したりしてルミちゃんも親父の新盆に顔を見せたきりである。アエナは日本人と結婚したか、まだバンコクにいるか。

 

note.の記事より

公演中止

6月1日に甲府のへちまSUTDIOで公演する予定でしたが、出演者の事故により中止することになりました。残念ですが、体が一番大事です。

とてもよい会場ですのでいつかここで公演したいと思います。

公演します

演劇ユニットスーパーリリック公演 

作・演出 中村勉 『歌は言葉の花』2024年6月1日(土)14:00開演 

会場:文化のるつぼへちま 3階 へちまSTUDIO hechima400.com/f3studio.html 一般予約2000円 チケットの予約はsuchanga07@gmail.com twitter.com

アフターイベントあり 内容出演後日お知らせ

キャスト 加賀美司 豊山夏梨

スタッフ 福留彩葉

連句をする高校の文芸部。顧問の先生も部活に参加。リモートで、自宅から。ちょっと学校に行けないわけが。 #SNS #連句 #部活動 #演劇

 

関東一雨の少ない甲府においでください。